子宮頸がん検診で異形成が見つかる2つの原因とは?
子宮頸がん検診で異形成が見つかる2つの原因とは?
子宮頸がん検診の結果を見ると異形成と書かれていることがあります。
異形成という文字を見て
「私、もしかして子宮頸がんなの?」
「異形成になる原因って何?どうして?」
と不安な気持ちになった方もいるかもしれません。
まず子宮頸がん検診で引っかかる異形成は
子宮頸がんではありません。
子宮頸がん検診は子宮頚部という膣に近い部分の細胞を採取します。
そして採取した細胞を顕微鏡で確認します。
子宮頚部の場所はこちらの画像を参考にしてくださいね。
子宮頚部の細胞を検査してみると
正常細胞⇔軽度異形成⇔中等度異形成⇔
高度異形成→上皮内癌→浸潤癌
と細胞が変化します。
正常細胞から高度異形成までの矢印が⇔ですね。
これはどちらにも行き来できるからです。
でも、
高度異形成から上皮内癌に進行してしまうと、もう後戻りできません。
上皮内癌や浸潤癌こそが子宮頸がんです。
異形成の状態はまだ正常細胞に戻れますし子宮頸がんではありません。
異形成は心配はした方がいいです。
でも、自然に治ることもあります。
ちなみに
軽度異形成から子宮頸がんに進行する確率は1~2%、
中等度異形成から子宮頸がんに進行する確率は20%
高度異形成の場合は40%
と言われています。
最後に
子宮頸がん検診で異形成の細胞ができる原因について説明します。
まずそもそも子宮頸がんの原因はヒトパピローマウイルスの感染です。
さらに
原因を突き詰めるとヒトパピローマウイルスに感染している男性との性交渉です。
そして上記で示しましたがヒトパピローマウイルスに感染すると
こんな感じで正常細胞が変化していきます。
正常細胞⇔軽度異形成⇔中等度異形成⇔高度異形成→上皮内癌→浸潤癌
異形成は正常細胞と浸潤癌の間です。
つまり、異形成の原因もヒトパピローマウイルスの感染です。
ただ、あなたに免疫力があれば、
ヒトパピローマウイルスを自分の力で抑え込むことが出来ます。
抵抗力がなければヒトパピローマウイルスをやっつけることができません。
そのため、病状が進行してしまうわけです。
そう考えると抵抗力も異形成ができる原因として考えられますね。
最後にまとめますと、
の2つがあるということです。
では、ヒトパピローマウイルスに感染したら
どれくらいの期間で子宮頸がんになってしまうのでしょうか?
潜伏期間について解説しました。
⇒
子宮頸がんの原因HPVの潜伏期間はどれくらい?