子宮頸がん検診では細胞を採取して異常かどうか調べます。
そしてこちらの画像のような検査結果が後日郵送されてきます。

(画像はhttp://www.josei-kokoro.jp/re-examination.htmlより引用)
検査結果をよく見ると、クラスという項目があると思います。
クラスはTからXまで分かれていてXが最も細胞の状態が悪いです。
クラスV以上だと精密検査が指示されます。
そして精密検査を受けた結果、異形成だと診断された場合に
レーザー照射による治療が進められることがあります。
「異形成ってどういう状態?」と疑問な方はこちらの記事でご確認ください。
⇒
子宮頸がん検診で異形成!進行速度はどれくらい?
異形成について簡単に説明すると
正常な細胞ではないけどガン細胞でもない中間くらいの細胞のことです。
つまり、異形成は子宮頸がんではありません。
ですが、放っておくと将来的には子宮頸がんになる可能性のある
注意した方がよい細胞です。
とはいえ、異形成という診断で子宮を全摘出するには行きすぎです。
そこでレーザー照射という治療を行います。
「レーザー照射ってどんなの?」と思われた方
こちらの画像をご覧ください。

(画像はhttp://www.47news.jp/feature/medical/news/0627razor.htmより引用)
レーザー治療は異形成の場合に行います。一応手術の一種です。
レーザー照射のメリットは2つあります。
1つはメスで子宮を切るわけではないので出血もほとんどありません。
2つ目のメリットは、メスで子宮を切らないので痛みも少ないところです。
異形成の細胞の見られた場所にレーザー照射するとその部分が焼けこげます。
そして異形成細胞が死滅し、その後経過観察して
異常がなければ治療終了です。
ただレーザー照射治療にはデメリットもあります。
デメリットとしてはレーザー照射を受けた後、しばらくの間
尿漏れのような感じで分泌液が陰部から出て来ることがあります。
そのためナプキンが水のようなもので濡れたりします。
これはレーザー照射を受けた部分がヤケドしているため炎症のような状態になり
液体が分泌されるからです。
私たちの皮膚だってヤケドしたり炎症を起こすと
透明な液体が出て来ることがあると思います。
それと同じような液体がレーザー照射した部分から分泌されているのです。
その結果、陰部から液体が漏れ出て来るので尿漏れのような症状が手術後続くわけです。
だいたい3週間くらいで尿漏れのような症状がおさまることがほとんどです。
ただ、レーザー照射後、陰部から液体が出続けてご心配な方は
主治医の先生に相談するようにしましょう。
続いてこちらの記事をご覧ください。
⇒
子宮頸がんかどうかチェックできる5つの症状とは?