子宮頸がん検診を受けるとこちらの画像のような検査結果が郵送されてきます。

(画像はhttp://www.josei-kokoro.jp/re-examination.htmlより引用)
検査結果の書類をよく見てみるとクラスというところがあります。
クラスは1〜5に分かれていて1が異常なしで、5に近づくほど子宮頸がんの可能性が高くなります。
「クラスについてもっと詳しく知りたい」という方は
こちらの記事をご覧ください。
⇒
クラスって何?子宮頸がん検診の結果について
この記事ではクラス2あたりに焦点を当てたいと思います。
子宮頸がん検診でクラス2という結果が返ってきた場合
別項目に「炎症」と記載されていることがあります。
クラス2は「子宮頸がん可能性はないけど
正常な細胞とは
少し違う形の細胞が見えますよ」という意味です。
『少し違う形の細胞』って具体的には炎症であったり年齢による細胞の変化であったりします。
特にこの記事では子宮頸がん検診でクラス2と診断され
しかも『炎症』と記載されている場合に考えられることについて解説したいと思います。
「そもそも子宮頸がん検診を受けているのに炎症ってどういうこと?」
と疑問に感じてしまうはずです。
子宮頸がんかどうかの検査で炎症ですからね。
違和感を感じても仕方がありません。
ただ、子宮頸がん検診は子宮頚部という場所の細胞をこすり取ります。そして取り出した細胞を顕微鏡で確認して形の異常を調べるのです。
子宮頚部の場所が気になる方はこちらの画像をご覧ください。
子宮頚部は子宮体という子宮の中心部よりも膣よりにあります。
膣に近い子宮頚部でどうして炎症を起こした細胞が見つかるか?
ということですが。
女性は定期的にオリモノが陰部からでてきます。
子宮でいらなくなり外に出て来るものをオリモノと言います。
このオリモノにばい菌が繁殖した結果、子宮頚部あたりで炎症を起こすケースがあるのです。
炎症はばい菌やウイルスに感染し、体が反応して起こります。
たとえばニキビ。ニキビも炎症の一種です。
顔にばい菌が感染し反応した結果炎症が起こりニキビとなって赤いブツブツができるのです。
これと同じで子宮頚部あたりでオリモノについた細菌が繁殖し炎症を起こすことがあるのです。
そして子宮頸がん検診のときに偶然にもその炎症を起こした細胞が採取されることがあります。
その結果、クラス2で炎症という結果が返ってくるわけですね。
他にも
細菌性膣炎を起こしていても子宮がん検診で
クラス2で炎症という結果となることがあります。
細菌性膣炎は膣に起こります。
子宮がん検診では膣から子宮頚部まで器具を挿入します。
偶然、器具が細菌性膣炎を起こしている部分の細胞にくっつき
結果に反映されることだってあり得るのです。
こんな感じで子宮頸がん検診ではがん以外にも炎症がわかることもあります。
ただ、クラス2ということであれば
数か月後に再検査を受けることが多いです。
再検査で異常がなければ問題ありません。
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