子宮頸がん検診でLSILという結果の意味は?
子宮頸がん検診でLSILという結果の意味は?
子宮頸がん検診を受けると後日、結果が返ってきます。
どれくらいの期間で検査結果が返ってくるか?についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒
子宮頸がん検診の結果はどれくらいでわかりますか?
検査結果はこんな感じです。

(画像はhttp://www.josei-kokoro.jp/re-examination.htmlより引用)
で、子宮頸がん検診の結果を見てみると、
成績というところにクラスという文字があったりして
「?」に感じることが多いと思います。
クラスの意味についてはこちらの記事をご覧ください。
⇒
クラスって何?子宮頸がん検診の結果について
さらにもっと意味不明なのが『
LSIL』というものです。
子宮頸がん検診を受けて、後日郵送されてきた書類を見て
「LSIL」という結果が記載されていたら
「もしかして子宮頸がん?」と不安な気持ちになってしまうかもしれませんね。
しかも、これから結婚をして子供を産みたいとお考えの方であれば
なおさら心配な気持ちになってしまうでしょう。
LSILはlow-grade squamous intraepithelial lesionの略です。
l
ow-grade squamous intraepithelial lesionを日本語に訳すと
低悪性度扁平上皮内病変という意味です。
LSILは子宮頸がんの原因であるヒトパピローマウイルスに感染している可能性が高く、
細胞も正常なものと少し違うという意味です。
専門的には細胞が異形成という意味です。
そのため、精密検査をして、子宮頸がんかどうか?しっかりと調べる必要があります。
子宮頸がん検診を受けるとLSIL以外にも英文字の略語を見ることがあります。
NILM・・・クラスTやUで正常な細胞しかない状態
つまり異常なしということです。
ASC−US(クラスU、クラスVa)・・・異形成ではないけど細胞に少し変化が見られる状態
ASCーH(クラスVa、Vb)・・・ASC−USよりも細胞の状態が悪いです。
LSIL(クラスVa)・・・これは先ほど説明しましたね。
ヒトパピローマウイルスの感染や軽度の異形成があります。
HSIL(クラスVa、Vb、W)・・・中から高異形成で上皮内癌の可能性が高いです。
SCC(クラスW、X)・・・明らかに扁平上皮癌の状態です。
手術や抗がん剤、放射線治療を受けないといけないかもしれません。
子宮頸がんはこんな感じで進行していきます。
正常な状態
↓ ↓ ↓
軽度異形成
↓ ↓ ↓
中等度異形成
↓ ↓ ↓
高度異形成
↓ ↓ ↓
上皮内癌
↓ ↓ ↓
初期癌(扁平上皮癌)
↓ ↓ ↓
進行癌
LSILのような軽度異形成の状態なら改善する方向に向かうこともあります。
子宮頸がん検診を受けてLSILという結果であれば
とにかく書類に記載されている指示に従いましょう。
精密検査と言われるなら、すぐに精密検査を受けましょう。
続いて子宮頸がんの症状について解説しました。
⇒
子宮頸がんかどうかチェックできる5つの症状とは?