子宮頸がん検診結果でベセスダとは?
子宮頸がん検診結果でベセスダとは?
子宮頸がん検診を受けたら、後日結果が郵送されてきます。
そして結果はこちらのような用紙で見ることが出来ます。

(画像はhttp://www.josei-kokoro.jp/re-examination.htmlより引用)
上記画像で、『
細胞診に基づくコメント欄にベセスダ分類表記されています』
と記載されているところがありますね。
このベセスダシステムってどういう意味なのでしょうか?
ベセスダシステムって比較的新しい分類です。
以前まではクラス分類が主流でした。
クラス分類とは子宮頸がん検診の結果を1〜5段階で評価していました。
5が一番状態が悪いという意味です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒
クラスって何?子宮頸がん検診の結果について
クラス分類は検査を受けた方にとってはわかりやすいです。
なぜなら
クラス1が正常でクラス5に近づくほど異常だと数字だけで判断できるからです。
ところがベセスダシステムはわかりにくいです。
ベセスダシステムでは以下のように結果を分類します。
NILM(以前のクラス1と2)
正常な細胞、異常なし。
ASC-US(以前のクラス2と3a)
異形成の可能性がある状態。
ASC-H(以前のクラス3a、3b)
異形成があるけどはっきりとはわからない状態。
LSIL(以前のクラス3a)
ヒトパピローマウイルスに感染していたり軽度異形成の可能性がある。
HSIL(以前のクラス3a,3b,4)
中等度異形成、高度異形成、上皮内癌の疑いがある。
SCC(以前のクラス4,5)
明らかに扁平上皮癌がある。
上記のようにクラス分類なら数字なので
結果を見てもすぐに自分の状態が把握できました。
ところがベセスダシステムだと英文字だけなので
自分がどんな状態なのか?すぐに把握できません。
ただ、当サイトなどで自分がどこに当てはまるか確認すれば
クラス分類よりも細かく分類されているので、より具体的に自分の状態を把握できます。
また、上記のベセスダシステムによる結果で
- NILMなら1年に1回子宮頸がん検診を受ける
- ASC-USならHPV検査をしましょう。陰性ならNILMと同じ。陽性ならコルポ診
- HSILならコルポ診と組織検査や円錐切除術
- SCCなら円錐切除術や他の手術
という判断が可能です。
「コルポ診って何?」と気になる方はこちらをご覧ください。
⇒
子宮頸がんの検査で行うコルポ診とは?
「円錐切除術って何?」という方はこちらをご覧ください。
⇒
円錐切除術ってどんな手術?子宮頸がんの治療法
HPV検査に関してはこちらをご覧ください。
⇒
HPV検査とは?検査にどんな意味があるの?