円錐切除術後にHPV感染があると言われたらどう解釈したらいいの?
子宮頸がんの検査で上皮内癌や高度異形成が見つかったら
円錐切除術という手術を受けることが多いです。
「上皮内癌とか高度異形成とか、よくわかりません」
という方はこちらの記事をご覧ください。
円錐切除術は子宮頸がんができている場所を円錐状に切除する
名称そのままの手術です。
子宮頸がんの手術には
- 円錐切除術
- 単純子宮全摘出術
- 広汎子宮全摘出術
があります。
円錐切除術は単純子宮全摘出術や広汎子宮全摘出術に比べて
切除する範囲が小さいので、体への負担が少ないです。
また、手術後に妊娠や出産をすることも円錐切除術なら可能です。
ところで、子宮頸がんの原因はHPVの感染です。
HPVはヒトパピローマウイルスとも言われています。
そこでこんな疑問を抱く方がいます。
子宮頸がんができたから円錐切除術でガンを摘出してもらった。
そして体から子宮頸がんが消えた。
「だからHPVも体から消えただろう」と。
なのに、円錐切除術後にHPVに感染しているか検査してみたら
なんと!HPV陽性、つまり「HPVに感染している」ことがわかった。
これってどう解釈したらよいのでしょう?
円錐切除後にHPV感染が発覚!どう考えたらいいの?
結論としては円錐切除術などの手術はガン細胞を取り除くものです。
HPVなどのウイルスを除去するわけではありません。
もちろん、子宮頸がんの原因はHPV感染です。
ただ、HPVは子宮頸がんができている場所にも
子宮のいたるところで存在しています。
子宮のいたるところで増殖しているHPVの一部が影響して
正常な細胞を子宮頸がんの細胞に変化させているだけです。
したがって、円錐切除術をおこなってガン細胞を取り除けたとしても
その後のHPV検査で感染が発覚することはよくあるこです。
「じゃ、円錐切除術後にHPV感染がわかったらどう対処したらいいの?」
と疑問に感じた方もいるでしょう。
円錐切除術を受けて、ガン細胞を取りきれたのであれば
いくらHPVに感染している事実がわかったとしても心配することはありません。
定期的に子宮頸がん検診を受けることをおすすめします。
それとHPV検査も受けましょう。
HPV検査は自宅で簡単にできますから
お仕事で忙しい女性でも問題ありません。
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