子宮頸がんでステージ2A・2Bってどんな状態?生存率と治療法は?
子宮頸がんはガンができている場所や深さ・大きさ・転移の有無などで分けます。
しかも他のお医者さんであっても患者さんであっても
誰でも状態がわかるようにステージで分類します。
子宮頸がんのステージ分類は
0、TA1、TA2、TB1、TB2、UA、UB、VA、VB、WA、WB
と11あります。
0が最も早期にみつかった子宮頸がんでWBが最も進行した子宮頸がんです。
この記事では子宮頸がんステージUAとUBについて解説しますが、
UAとUBは2Aと2Bに置き換えて解説します。
Uって堅苦しいからです。
まず子宮頸がんステージ2の5年生存率は76.9%です。かなり高いです。
子宮頸がんステージ3の5年生前率はもっと下がります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒ステージ3A・3Bの子宮頸がんとはどんな状態?生存率は?
ステージ2は2Aと2Bに分かれるので
以下、詳しく解説していきます。
子宮頸がんステージ2A
ガン細胞が子宮頚部を越えてどんどん拡がりつつある状態です。
子宮頚部の場所はこちらの画像でご確認ください。
とはいえステージ3のように骨盤や膣にまでがん細胞が拡大していません。
つまり、手術で子宮を全摘出すれば完治できる可能性が高い時期です。
- 円錐切除術
- 単純子宮全摘出術
- 広汎子宮全摘出術
と3種類あります。
円錐切除術は本当の初期の子宮頸がんや高度異形成の状態で行います。
子宮頚部の一部を切り取る手術です。
だからステージ2Aでは不向きです。
子宮頚部全体にガン細胞が広がっているからです。
だからいって広汎子宮全摘出術までは不要です。
骨盤や膣にまでがん細胞が拡がっていませんから。
したがってステージ2Aの手術は単純子宮全摘出術が行われるケースが多いです。
この手術をした場合の入院日数はこちらの記事でご確認ください。
⇒子宮頸がんで手術を受けたら入院日数はどれくらい?
ステージ2は骨盤や膣にまでがん細胞が拡がっていない状態なので、
手術で完治できる可能性が高いです。
もしこのステージよりも先に進んでしまったら完治は難しくなります。
そういった意味でも、躊躇せずに医師の指示にしたがって手術を検討した方がよいでしょう。
子宮頸がんステージ2B
ガン細胞が子宮頚部を越えてしまったら
ステージ2Aからステージ2Bに判定が変わります。
ステージ2なので骨盤にまではガン細胞が拡がっていません。
ただ膣壁には多少ガン細胞が移動していることはあります。
この状態が子宮頸がんステージ2Bです。
ステージ2Bはリンパ節転移が起こりやすくなります。
そのため、広範囲に手術をして摘出しないといけないため
治療は広汎子宮全摘出術を行う可能性が高いです。
広汎子宮全摘出術は膣の一部や卵管や卵巣も摘出します。
広範囲に摘出する手術なので後遺症に悩まされるケースもあります。
どんな後遺症があるのか?詳しくはこちらの記事をご覧ください。
⇒子宮頸がんの手術後に起こり得る後遺症とは?
あと、手術時間に関してはこちらの記事をご覧ください。
⇒子宮頸がんの手術時間ってどれくらいかかるの?
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