子宮頸がんのステージ進むと再発率はどれくらい変わる?
子宮頸がんはステージで分類されます。
0、TA1、TA2、TB1、TB2、UA、UB、VA、VB、WA、WB
と11あります。
0がもっとも初期の子宮頸がんでWBは最も状態が重いです。
この記事では子宮頸がんの再発率を説明します。
子宮頸がんでもステージVになると
腎臓にまで拡がっていることが多いため完治は難しいです。
再発は完治してからの話です。
と考えると子宮頸がんステージ0〜Uあたりで手術をした場合の
再発率についての説明になります。
あと子宮頸がんの治療の中心は手術です。
「どんな手術があるの?」と気になる方はこちらの記事でご確認ください。
⇒子宮頸がんで手術を受けたら入院日数はどれくらい?
ステージ0の子宮頸がんだと円錐切除術を受ける可能性があります。
円錐切除術後の再発率は摘出後の組織を調べてから判断します。
もし子宮頸がんを摘出しきれていないとわかったら
これを専門用語で切除断端陽性と言いますが、この場合の再発率は8〜15%です。
ちなみに「摘出した組織を調べてどうしてガン細胞を摘出しきれていないってわかるの?」
と疑問に感じている方もいるでしょう。
摘出後の組織を調べて、組織の端っこにガン細胞が見つかったら
まだ摘出していない組織にガン細胞が残っていると判断するわけです。
逆に円錐切除術で切除断端陰性(完全にガン細胞を取りきれたと判断した場合)なら
再発率は2〜4%です。かなり再発率は低くなりますね。
それくらい手術後の組織検査って重要なわけですね。
しっかりとガン細胞を摘出しきれたかどうか判断できているわけですから。
切除断端陰性だったのに再発したのは
おそらく、ガン細胞は摘出しきれたのでしょうが
ヒトパピローマウイルスがまだ体に残っていた可能性が高いですね。
詳しくはこちらの記事でご確認ください。
⇒子宮頸がんの原因HPVとは?
続いてステージTとステージUAの場合
単純子宮全摘出術が行われる場合が多いです。
単純子宮全摘出術後の組織検査で切除断端陰性の場合の再発率は3%です。
ステージが進んでもきちんとガン細胞を取りきったなら
再発率はかなり低いですね。
逆に切除断端陽性の場合の再発率は19%です。
かなり再発率が上がりますね。
ステージUBやステージV異常になると膣や骨盤にガン細胞が拡がって行くので、
再発以前に完治が難しくなります。
そういった意味で、再発率という表現のある文献が見つかりませんでした。
続いてもし子宮頸がんが転移したら生存率はどれくらいなのか?
詳しく解説しました。
⇒子宮頸がんが転移したら生存率は何%?
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